熱処理QA

析出硬化処理

析出硬化系ステンレス鋼の鋼中に溶け込んだ炭化物を析出させ、硬度をあげる処理です。
析出硬化とは、固溶化熱処理の後、時効硬化を人工的に行うことを言います。

代表的な金属

ステンレスの600番台(SUS630 ,SUS631)、マルエージング鋼、ベリリウム銅、アルミニウム合金の2000番系、6000番系、7000番系及びアルミニウム合金鋳物などのT6処理など

鋼種
種類 記号 条件
SUS630 固溶化熱処理 S 1020~1060℃(急冷)
析出硬化熱処理 H900 S処理後470℃~490℃(空冷)
H1025 S処理後540℃~560℃(空冷)
H1075 S処理後570℃~590℃(空冷)
H1150 S処理後610℃~630℃(空冷)
SUS631 固溶化熱処理 S 1000~1100℃(急冷)
析出硬化熱処理 TH1050 S処理後760±15℃に90分保持、1時間内に15℃以下に冷却、30分保持、565±10℃に90分保持後空冷
RH950 S処理後955±15℃に10分保持、室温まで空冷、24時間以内に-73±6℃に8時間保持、510±10℃に60分保持後空冷

 

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