無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルめっきは、電気めっきと異なり、通電を行わずに素材をめっき液に浸漬して、皮膜を得ます。
素材の種類、形状に関係なく均一な皮膜が得られ、プラスチックやセラミックスなど不導体にもめっきが可能です。カニゼンメッキとも呼ばれます。
無電解ニッケルめっき の特性
- 複雑な形状に対しても、均一な膜厚でめっきが可能
- 機械的特性、電気的特性、物性的特性など使用目的に応じて選択可能
無電解ニッケルめっき の原理
通電による電子ではなく、めっき液に含まれる還元剤の酸化によって放出される電子により、金属ニッケル皮膜を析出させる無電解めっきの一種です。
無電解ニッケルめっき の種類
無電解ニッケル-リン合金めっき
低リンタイプから高リンタイプがあり、それぞれに特性が異なります。
無電解ニッケル-ボロン合金めっき
半導体や電子部品など特殊な用途に使われます。
材質
鉄鋼素材、銅・銅合金・真鍮、エコブラス、ステンレス・SUS、アルミ素材(A5052、A2017、A7075、ADC12など)
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