アルマイト
アルマイト(陽極酸化処理)とは、アルミニウムを陽極で電解処理し、人工的に酸化皮膜を作る表面処理です。
アルミニウムは酸素と結びつきやすく、空気に触れていると非常に薄い酸化皮膜を作ります。この皮膜に保護されることで、アルミニウムは一般的に耐食性があると言われますが、この膜は非常に薄く、環境によっては腐食してしまいます。
そこでアルマイト加工によって人工的に厚い膜を作ることで保護します。
アルマイトの目的
- アルミニウムの耐食性、耐摩耗性の向上
- 美観、意匠性の向上
アルマイトの種類
白アルマイト、着色アルマイト
材質
A1000~7000、アルミ合金など
アルマイトとメッキの違い
メッキは加工材の上に異種金属の膜が重なるため、元の金属より厚くなります。アルマイトはアルミニウムを溶かし、その溶かされたアルミニウムがAl203という酸化物に変化して皮膜が作られるため、皮膜が内部に進行していきます。
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