金属熱処理 Q&A

 ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 析出硬化熱処理 / 硬さに関するお問い合わせ

SUS630の熱処理条件であるH900で長時間保持した場合、硬さがどのように変化するかデータはありますか?

H900 条件(480℃付近)で長時間保持したデータは、当社にはありません。
ただし、同じ析出硬化ステンレス鋼SUS630を 520℃ で複数回のサイクルで熱処理したことがあります。
その時は累積 50 時間以上処理しました。
その時の条件で硬さ変化を調べました。

そのときは、初期が 42HRC台からはじまり、
累積 10 時間で 約 -1HRC、
累積 50 時間前後で 約 -2HRC 程度の緩やかな低下となりました。
(例:42.2HRC → 40.0HRC)

この520℃というのは金型などに使われるSKD11の高温焼戻しの温度帯で頻繁に処理する温度ですので実験してみました。

 

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