サブゼロ処理

C濃度が高い鋼を焼入れした際には、常温でマルテンサイト変態が完了していないので、残留オーステナイトが存在しています。
残留オーステナイトは置狂いや置割れの原因となるばかりでなく、硬さの低下にもつながります。
そこで、焼入れ直後にさらに0℃以下に温度降下し、マルテンサイト化させる必要があり、この処理がサブゼロ処理です。

サブゼロ処理の目的

  1. 焼入れした鋼の硬さの均斉化と上昇
  2. 置き狂い(経年変化)の防止
  3. 耐摩耗性の向上
  4. 寸法のマイナスをプラス修正
  5. 着磁性の向上

サブゼロ処理のルール

  1. 液体窒素の中にサブゼロ処理を行う部品をつける
  2. サブゼロ割れを防ぐために、焼入後仮焼き戻しを行ってからサブゼロ処理を行う場合もある
  3. サブゼロ温度から室温に戻すには水中投入または湯中投入を行う(アップ・ヒル・クエンチング)
  4. サブゼロ処理後は所定の焼戻しを行う

サブゼロ処理の種類

普通サブゼロ処理

液体窒素で-80~-100℃で処理します。経年変化対策を目的とします。

クライオ処理(超サブゼロ処理)

-100℃以下のサブゼロ処理をクライオ処理(超サブゼロ処理)といいます。普通サブゼロとの違いは、クライオ処理は耐磨耗性の向上が目的で、工具や刃物に適用して威力を発揮します。また更なる経年変化対策として用いられます。

参考) 熱処理ノート 大和久重雄 著 (日刊工業新聞社)

 

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