金属熱処理 Q&A
真空熱処理に関するお問い合わせ
亜鉛メッキした品物を真空炉で処理することはできますか?
亜鉛は比較的低温で蒸発しやすいため、真空炉内で加熱すると亜鉛が蒸発し、炉内や部品に付着して炉の性能を損ないます。また、真空ポンプの汚染や真空度の低下などの問題も発生し、処理対象物の品質にも悪影響を与えます。
(まとめ)
亜鉛メッキ鋼材を真空炉で処理すると、以下の問題が発生する可能性があります。
1. 亜鉛が蒸発し、炉の内壁や部品に付着して性能や寿命を損なう。
2. 蒸発した亜鉛が真空ポンプを汚染し、故障の原因となる。
3. 炉内の真空度が低下し、処理品質に影響を与える。
4. 亜鉛が他の部品に付着し、品質を低下させる。
5. 耐火物が劣化し、性能が低下する。
6. 全体的な炉の寿命が短くなる。
以上の理由から真空炉での処理は弊社ではお断りをしています。
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