金属熱処理 Q&A

 合金工具鋼(SKD11、SKS3など) / 焼入れ / 焼戻し / 硬さに関するお問い合わせ

SKD11を焼き入れ後、525℃の高温焼戻しを2回したものHRC58-60 があります。これを常時350℃で使用している場合、硬さが低下する可能性はありますか?

SKD11ですが
カーボン量が1.5%と高いために
350℃で長期間使用する方法は
お勧めできません。
 
なぜかと言うと
高温で長期間保持し続けると
炭化物(セメンタイト)が分解し
カーボンとフェライトに
分かれてしまうと
考えられるからです。
 
カーボンは脆く
フェライトは軟らかいです。
 
SKD61(HRC48-52)などの
低カーボン材の多種類高合金を
検討してみるのも一案です。
 
 

当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします



「熱処理研究室」は、金属熱処理専門の武藤工業株式会社が運営しています。各種熱処理、熱処理を含む小ロットの加工案件などご相談ください。

お問い合わせ・お見積りはこちらから。

営業エリア:神奈川、静岡、岩手、東京、埼玉、山梨、青森、秋田、宮城、山形、福島など

熱処理お役立ちライブラリ


会社概要