金属熱処理 Q&A

 合金工具鋼(SKD11、SKS3など) / 真空熱処理 / 硬さに関するお問い合わせ

SKD11のシャフトに浸炭焼入はできるのですか?

浸炭焼入をすると

表面は固く耐摩耗性重視でHRC60ぐらい、

中心部は靭性重視でHRC30ぐらいになります。

 

耐摩耗性と靭性を両立させることができます。

 

そのような結果になるには材質が重要になってきます。

よく浸炭焼入に使われる材質は

SCM415やSCM420が有名です。

 

SKD11を浸炭焼入すると

焼き入れの条件が合えば

硬さは出るかもしれません。

しかし

浸炭焼入の重要な目的である

『表面は硬く中心部は靭性をもたせる』

といったことができません。

つまり全部硬くなってしまいます。

 

 

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