金属熱処理 Q&A
歪む・曲がる / 炭素工具鋼(SK3など) / 焼入れ / 焼戻しに関するお問い合わせ
SK5の薄いのリングの焼入れ焼き戻しで、焼入れ時の反りが大きくでてしまいます。そこで焼入れする前に治具などで数枚を束ねて焼入れをしようと計画しています。何か問題はありますか?
ご質問の焼入れ焼戻しをする品物は
SK5
厚さ2mm、外径φ200mm、内径φ160mm
HRC40~50
とのことでした。
焼入れ時に発生する反りが大きすぎて、焼き戻し時に矯正がうまくいかず
割れが発生したり問題が生じているとのことです。
ご質問の回答としては
反りが発生するからといって焼入れの段階で製品を数枚束ねて処理することはお勧めできません。
理由は、焼入れ性が悪くなるからです。
焼入れは、冷却のスピードが要の一つとなっています。
焼入れ時に製品を束ねると、個々で焼入れしたときと比べて冷えにくくなります。
束ねた製品の場所により硬さにムラがでるのではないでしょうか。
また治具などと抱合せて焼入れすることも、同じ理由からお勧めできません。
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