金属熱処理 Q&A
ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 固溶化熱処理 / 時効硬化熱処理 / 硬さに関するお問い合わせ
熱処理済みのインコネルのバネをもう一度熱処理すると何か不具合はありますか?

不具合の可能性はあります。
時効硬化処理を再処理すると
『過時効』という状態になる可能性があります。
過時効とは、硬化のために熱処理を施しているわけですが
最適とされている時間以上に処理することで、
さらに硬さを増すわけではなく
硬さを落とすまでに変化してしまいます。
対策としては再処理の前に固溶化処理をして
再度、時効硬化処理を行なうことが一般的ですが
そのことによって製品の寸法変化が予想されます。
武藤工業では積層造形で加工したインコネルの製品について
固溶化処理、時効硬化処理の実績があります。
インコネルの熱処理は長時間行うものがあり、真空炉の手配がつかないというご相談を多く受けております。
神奈川、静岡、岩手の3拠点に小型な真空炉を備えている関係で、出来るだけお客様の納期相談に対応できる体制を整えています。
当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします。