金属熱処理 Q&A

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プリハードン鋼のNAK55、NAK80について、加工後に焼入れ焼戻しをして硬さをアップできないのはなぜですか?

プリハードン鋼は材料の段階から、およそ硬さがHRC40ぐらい入っている鋼材をいいます。

もともと硬さが入っていますので、そのまま製品として使用する場合もあります。また加工後にさらに焼入れ焼戻しをすれば硬さをアップすることができます。

しかしNAK55やNAK80はプリハードン鋼ですが、加工後焼入れ焼戻ししても硬さをアップすることはできません。

なぜならNAK55やNAK80は難しい言い方をしますと『時効硬化型の鋼』ということになります。

もともと「時効硬化という熱処理」をしておよそHRC40ぐらいしか硬さが入らない材料です。

硬さをアップする方法が全く違うのです。

だから加工後には窒化をして表面硬化を選択することがあります。

▽資料ダウンロード
『「窒化の前処理」が 寸法変化に与える影響』

 

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