金属熱処理 Q&A
ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 合金工具鋼(SKD11、SKS3など) / 機械構造用合金鋼(SCM435など) / 機械構造用炭素鋼(S45Cなど) / 浸炭焼入れ / 高周波焼入れ / 高炭素クロム軸受鋼(SUJ2など)に関するお問い合わせ
高周波焼入と浸炭焼入に通常使用する材質の違いについて教えてください。
高周波焼入に通常使用する材質の一例
S45C、SCM435、SCM440、SUJ2、SK3、SUS420J2、SUS440Cなど
浸炭焼入に通常使用する材質の一例
SCM415、SCM420、SNCM420など
高周波焼入も浸炭焼入も表面を硬くする熱処理です。
では内部硬さには違いがあるの??という疑問が出てくると思います。
内部の硬さの違いについては↓ここをクリック
ただし例外もあります。
SCM415等に高周波焼入する場合があります。(レアケース)
但し、高周波焼入れの前に、浸炭焼入れ→焼なましを行い、必要部分に高周波焼入れをする方法があります。
手間がかかりますが、硬さを入れたくない部分があり防炭処理で対応できない場合にこの方法を選択する場合があります。
この場合、浸炭焼入と高周波焼入の大きな違いは内部硬さに現れます。
SKD11に高周波焼入ができるかどうか?
結論から言えば、SKD11に高周波焼入は出来ます。
ただ以下の理由から実際にやることは稀です。
①S45Cなどの炭素鋼に高周波焼入をすればHRC60程度はでますので、高価なSKD11を選定することは少ないです。
②SKD11は焼入れ温度が1000℃以上となるので、製品の形状によっては溶けたり割れたりするリスクが大きいです。
参考としてS45Cの焼入れ温度は830~850℃です。
を便利に活用してください。
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