金属熱処理 Q&A

 硬さに関するお問い合わせ

熱処理後の硬さについて親会社から工程能力Cpk1.33以上を求められています。Cpkの値が意味することをネットで調べてもよく分かりませんでした。Cpkの値から何がわかるのでしょうか

工程能力Cpkの計算は
・仕様規格下限値と上限値(規格幅)
・実際の現物の硬さの数値
・実際の数値のばらつき(標準偏差)
によって計算します。
 
その詳細な計算方法は他のサイトに譲りますね・・・・
その計算方法はなかなか難しいですよね。
 
計算によって算出した値Cpkによって何がわかるかというと
 
工程能力Cpk1.33ですと
不良率(規格値から外れる可能性)が
約0.0063%と言われています。
 
例えば1ロット500個の品物を
チャージで処理した場合の
不良品の数は計算上
500個×0.0063%=0.0315個
つまり31チャージ(15500個処理)して1個
規格外の不良品が出るか出ないか
とうい判断になります。
安定した工程と判断できると思います。
 
これに比較して
工程能力Cpk1.0ですと
不良率0.27%と言われています。
 
上記の例と同じ条件で考えてみます。
500個×0.27%=1.35個
つまり毎チャージごとに
不良品が1個程度発生してしまう
可能性が出てきます。
 
 
Cpkの値から規格公差の決定や
検査方法(全数かサンプリングか)かなどの
判断材料の根拠にもなりえます。
 
 

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