金属熱処理 Q&A
浸炭焼入れ / 窒化処理に関するお問い合わせ
浸炭と浸炭窒化は、どうちがうのですか?
主に浸炭窒化について説明します。
浸炭窒化は言葉の通り、C(炭素)だけでなくN(窒素)も鋼の表面に侵入させる処理です。
Cのみの浸炭よりもCとNの浸炭窒化の方が処理温度を下げることができます。
それにともない焼入れ歪も浸炭焼入より少ない傾向にあります。
また、Nの影響により焼入れ性がよくなり合金鋼の代わりに炭素鋼の使用が可能となる場合があります。
処理温度・処理時間が同じならば浸炭に比べて硬化層が厚くなる傾向があります。
実務上では、浸炭と比較して処理温度は同等で、処理時間を短くして、硬化層を浅くいれる処理に適用されることが多いです。
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