金属熱処理 Q&A

 応力除去焼鈍 / 機械構造用炭素鋼(S45Cなど) / 焼なまし / 着色 / 硬さに関するお問い合わせ

図面に『加工後に焼きなまし』と指示がでています。焼きなまし後の寸法変化が心配です。アドバイスいただけますか?材質はS45Cです。

機械加工で仕上げた後に

焼きなましをすると

図面上で公差指示がある部分については

公差を外れる可能性があります。

 

熱処理屋としては

加工後に焼きなましをする目的を知りたいです。

なぜ加工前の素材の時の焼きなましでは無いのか???

その他にも

●熱処理後の硬さ

●着色の有無

なども事前に確認しておいたほうが

いいと思います。

 

図面に『焼きなまし』とは書いてあるが

目的は加工応力を除去する『焼鈍』という可能性もあるかもしれませんね。

 

(注意)弊社では

『焼きなまし』と『焼鈍』という2つの言葉は使い分けています。

 

●『焼きなまし』・・・・完全焼きなまし

(処理温度800℃以上・鋼材による)

●『焼鈍』・・・・応力除去焼鈍

(処理温度おおよそ550~650℃)

 

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