金属熱処理 Q&A

 合金工具鋼(SKD11、SKS3など) / 炭素工具鋼(SK3など) / 焼入れ / 焼戻し / 真空熱処理 / 硬さに関するお問い合わせ

同じ材料屋さんから購入したSKD11部品20個を焼入れしたところ1個だけ硬さが通常より低いものがありました。どういったことが想定できますか?

SKD11は安定的に硬さが入る鋼種です。

大幅に硬さが低いのであれば

SKD11でない可能性が高いのではないでしょうか?

 

材料販売業者様が材質を間違う可能性は低いと思います。

それ以外の異材混入のケースを考えてみます。

 

例えば

加工中に加工ミスがあり

作業者が余り物の材料在庫から

誤って鋼種を選んで異材が混入してしまう

ということはありませんか?

稀ですが実際にあった話です。

 

参考までに

SK3をSKD11の温度で焼入れしてみると

SKD11だったら通常HRC60くらいの硬さのところ

この場合はHRC35~40ぐらいの硬さになります。

 

 

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