金属熱処理 Q&A

 焼入れ / 焼戻し / 特殊材料 / 窒化処理に関するお問い合わせ

プリハードン鋼のNAK55、NAK80について、加工後に焼入れ焼戻しをして硬さをアップできないのはなぜですか?

プリハードン鋼は材料の段階から、およそ硬さがHRC40ぐらい入っている鋼材をいいます。

もともと硬さが入っていますので、そのまま製品として使用する場合もあります。また加工後にさらに焼入れ焼戻しをすれば硬さをアップすることができます。

しかしNAK55やNAK80はプリハードン鋼ですが、加工後焼入れ焼戻ししても硬さをアップすることはできません。

なぜならNAK55やNAK80は難しい言い方をしますと『時効硬化型の鋼』ということになります。

もともと「時効硬化という熱処理」をしておよそHRC40ぐらいしか硬さが入らない材料です。

硬さをアップする方法が全く違うのです。

だから加工後には窒化をして表面硬化を選択することがあります。

 

当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします

 
 


「熱処理研究室」は、金属熱処理専門の武藤工業株式会社が運営しています。各種熱処理、熱処理を含む小ロットの加工案件などご相談ください。

お問い合わせ・お見積りはこちらから。

営業エリア:神奈川、静岡、岩手、東京、埼玉、山梨、青森、秋田、宮城、山形、福島など

熱処理お役立ちライブラリ


会社概要