金属熱処理 Q&A
応力除去焼鈍 / 焼なましに関するお問い合わせ
『焼鈍(しょうどん)』と『焼き鈍し(やきなまし)』って違う処理なんですか?それとも同じ処理なんですか?

熱処理の用語はあいまいなところがありますよね
弊社では
焼鈍といえば応力除去焼鈍のことを言い
加熱温度が550~650℃で徐冷します。
また焼き鈍しは
加熱温度が応力除去焼鈍より高くなります。
鋼材によっても変わりますが概ね800~880℃で炉冷(炉の中でゆっくり冷やす)します。
言葉があやふやな時は
熱処理する目的を熱処理業者に
伝えれば間違うことは無いと思います。
主な目的に軟化、結晶粒の調整、応力の除去などがあります。
※注意
①低温なまし、②応力除去なまし、③完全なましのような分類をしている場合があります。
これを弊社の分類では以下のように使い分けしています。
①の低温なまし===「軟化目的の焼き戻し」
②の応力除去なまし===「焼鈍」
③の完全なまし===「焼き鈍し」
当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします。