金属熱処理 Q&A
伸びる・縮む / 合金工具鋼(SKD11、SKS3など) / 火炎焼入れ / 炭素工具鋼(SK3など) / 焼入れ / 焼戻し / 硬さ / 高周波焼入れに関するお問い合わせ
SK3とSKS3の違いって何ですか?
一文字違いですから混同してしまいますよね。
どちらも工具鋼です。。。。が、違うものです。
SK3は炭素工具鋼、SKS3は合金工具鋼というグループに属します。
SKS3には合金が添加されています。
そのため価格もSKS3の方がSK3よりも通常高価です。
熱処理の面から相違点を挙げますと
文献によると、SK3は水で冷却して焼入れを、SKS3は油で冷却して焼入れをすると書いてあります。
この冷却方法の違いが何を意味するかというと『硬さの入り易さ』と解釈することもできます。
つまりSK3の方がSKS3より硬さが入りにくいです。
以下の用途で使われることが多いです。
SKS3は、冷間プレス金型や治工具
SK3は刃物や工具
気になるところでは
・高周波焼入やフレームハードの処理の場合
・熱処理後にワイヤーカットがある場合
・熱処理後の寸法変化
などでSK3とSKS3で対応が異なる場合があります。
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SK3もSKS3も曲がり反りを極力抑えて『焼入焼戻し』することにより
熱処理後の後工程の負荷を低減させます。
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