金属熱処理 Q&A

 炭素工具鋼(SK3など) / 焼入れ / 焼戻しに関するお問い合わせ

SK3の長いシャフトL=1300mmの焼入れ焼き戻しについて、ソルト焼入れで炉の大きさの関係から2回に分けて処理をすると言われました。2回に分けて処理して何か問題があるのでしょうか?

焼入れの内容を説明します。

ソルト焼入れ炉の深さが1300mm未満なので、シャフトを1回焼いて、さかさまにしてもう一度焼入れするとのことです。

 

下記の図をみて分かるように2回に分けて焼入れすると、

1回目のの焼入れで硬くなった部分が、

2回目の焼き入れの熱の影響で軟化してしまいます。

※図の緑色の部分

このような処理をする場合は事前に発注先の許可をとることも大事ですが

その前に、1回で焼入れすることが出来る方法を検討してください。

Book1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ダウンロード資料】ソルト焼入れと油焼入れの比較



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