金属熱処理 Q&A
ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 伸びる・縮む / 機械構造用炭素鋼(S45Cなど) / 焼入れ / 焼戻し / 硬さ / 窒化処理に関するお問い合わせ
窒化に向かない材質ってありますか?
要望がはっきりわからないと
向いているか否かで回答するのは難しですね。
『窒化後の母材硬さもある程度欲しい』
という要望があれば
窒化の処理温度プラス30℃ぐらいの焼戻しをしても
硬さが維持できる材質が向いているかと思います。
S45Cを例にとって説明します。
焼入れ(焼戻し温度180℃)で処理して
HRC40の硬さが入りました。
↓
研磨で仕上げ
↓
窒化(処理温度550℃)したとします。
最初の焼入れしたときの硬さHRC40は
窒化処理の影響で
HRC20ぐらいまで低下してしまいます。
さらに寸法変化も生じてしまいます。
その他
窒化の種類によっては
ステンレスには処理できない場合も
ありますので事前に確認されたほうがよいです。
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