金属熱処理 Q&A
ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 応力に関するお問い合わせ
溶接したステンレス(SUS304)には、固溶化処理するのか応力除去焼鈍するのがよいのか悩むところです。何か判断基準はありますか?

SUS304のような
オーステナイト・ステンレスでは
溶接後には粒界腐食対策として
固溶化処理するのがベストだと考えています。
しかしさまざまな理由から
それがかなわない時は
次の最善策として
SUS304Lや316Lなどの
低炭素ステンレスを選定して
応力除去焼鈍することも
考えられます。
一般的ではないですが
チタン添加したSUS321や
ニオブを添加したSUS347
(安定化ステンレスと言う)
も粒界腐食対策としては有効です。
→ SUS熱処理Q&Aまとめはこちら
→ SUS304の焼鈍と固溶化処理の違いについて
当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします。