金属熱処理 Q&A
サブゼロ処理 / 硬さに関するお問い合わせ
液体窒素でサブゼロ処理するということはマイナス196℃で処理していただけるのですか?
『できるだけ耐摩耗性をアップしたいので
サブゼロ処理もできるだけ低い温度で処理したい』
という要望でした。
窒素が『大気圧』で
液体でいられるのは
-210℃~-196℃のときです。
つまり
-210℃以下になれば凝固します。
-196℃以上になれば気化します。
サブゼロ処理するときには
サブゼロ装置に製品を入れ、そこに液体窒素を流し
-140℃(超サブゼロ処理)
または
-80℃(サブゼロ処理)
に温度を維持し一定時間処理します。
サブゼロ装置内は大気圧なので
液体窒素は入れるそばから瞬時に気化していきます。
低い温度を維持するためにたくさんの液体窒素を消費します。
大気圧下で安定的に低い温度を維持できるのが
おおよそ-140℃です。
液体窒素だから-196℃を維持できるというわけではないのです。
液体窒素は
『液化ガス貯槽タンク(通称CEタンク)(コールドエバポレーター)』
にて貯蔵しています。
このタンクは密閉容器でタンクローリー車より液体窒素が充填されます。
液体窒素の貯蔵量の変化に伴いタンク内の圧力調整して保存しています。
CEタンクの保守保安は法律で定められています。
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