金属熱処理 Q&A
に関するお問い合わせ
『析出硬化処理』と『焼入れ焼戻し』って何がどう違うのですか?

析出硬化処理をする材質で
一般的なものにSUS630があります。
焼入れ焼戻しをする材質は多種にわたります。
代表的なものに
S45C、SCM435、SUJ2、
SK3、SKS3、SKD11、
SUS440C、SKH51などがあります。
析出硬化処理も
焼入れ焼戻しも
製品を硬くする処理です。
両者の違いのひとつに
硬さの均一性があります。
析出硬化処理では
一定の温度で
加熱することで硬くなります。
焼入れ焼戻しでは
一定の温度で加熱した後
【急冷】する
ことで硬くなります。
析出硬化処理の
品物の硬さはほぼ均一になります。
しかし
焼入れ焼戻しの品物の硬さは、
品物の表面から中心部までを
同じ速さで均一に【急冷】することは
物理的に難しいため
同一製品の
表面と中心部では
硬さが異なるのが
一般的です。
その硬さの違いは
製品が大きくなればなるほ
ど顕著に表れます。
いくつか御提案できることがあります。
熱処理のことで疑問がございましたら、お気軽にご質問ください。 ご依頼のお見積りも即日対応、1個から小ロットOK、東京、神奈川、岩手に限らず全国対応 致します。
熱処理に関すること、お気軽にご相談ください
当「熱処理Q&Aサイト」は、熱処理一筋!武藤工業株式会社が運営しています。ご質問には熱処理技能士が即日返信でお答えしています。