金属熱処理 Q&A
機械構造用合金鋼(SCM435など) / 硬さに関するお問い合わせ
図面で材質SCM435と指示が出ているものをSCM440に変えて作成しても大丈夫ですか?
SCM435を選定した理由は熱処理することによって得られる『硬さ』だけではないはずです｡
材質変更しても問題ないは設計者など意思決定できる方に確認しないと本来は分かりません｡
SCM435からSCM440に変えれば確かに硬さは入りやすくなりSCM435で得られると想定される硬さをSCM440でも同等の硬さを出すことができます｡
しかし
材質が変われば機械的性質は変わるはずですから慎重な検討が必要だと思います｡
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熱処理技能士とチョット話したいんだけど…
SCM435とSCM440の主な違い
1. 炭素含有量
SCM435: 0.33~0.38%
SCM440: 0.38~0.43%
この炭素含有量の差異が、以下のような特性の違いを生みます
2. 硬さ
SCM440はSCM435に比べて炭素含有量が多いため、わずかに高い硬さが出ます。
3. 用途の違い
硬さの違いに応じて、それぞれの材料が適した用途に使われます。
4. 加工性
SCM435の方がSCM440よりも加工しやすいとされています。
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