金属熱処理 Q&A
ステンレス鋼(SUS304、SUS440Cなど) / 析出硬化熱処理 / 歪む・曲がるに関するお問い合わせ
SUS304ボルトを締めつけた時にねじれてしまいました。 形状的な部分も多々あるのですが、材料、処理等でこの問題を解決させる方法があれば教えてください。
ご質問は、海水中に持ち込む機械部品ということでSUS304のボルトを使用しているとのことでした。
ねじれを防止するためにはある程度の硬さが必要です。
SUS304は熱処理をしても全体的に硬さをアップすることはできません。
(窒化などにより表面のみ硬くすることはできます)
そこで材質を変更し、耐食性があり、
かつ、ある程度の硬さのを満たすものとして考えられるのが
SUS630です。
耐食性はSUS304と同程度
硬さは析出硬化処理という熱処理で
HRC40程度まで上げることができます。
※耐食性は諸条件により著しく変化しますので個別に確認が必要です
※SUS304は基本的に非磁性ですがSUS630には磁性があります
→ 『ステンレスの区分』と『熱処理対応』早見表
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