金属熱処理 Q&A
機械構造用合金鋼(SCM435など) / 焼入れ / 焼戻し / 硬さ / 調質に関するお問い合わせ
φ50×300mmのSCM440材を調質して、全面にわたり深さ5mmまで30HRC以上の硬さを保証してもらうことは可能ですか?
SCM440ではなくSCM440Hの利用であれば保証できます。
材料記号に“H”が記された材料は“焼入性を保証”した鋼材(通称:H鋼)ですから『深さ方向の硬さ』を保証できます。
ただし、“H鋼”であってもワークの大きさや熱処理方法を考慮する必要があります。
H鋼であることを証明するために、ミルシートを取得しておいた方がよいでしょう。
※流通しているものは「SCM440はすべてH鋼である」という話をよく聞きますが、念のため確認をお勧めします。
焼入れ直後の硬さ(=焼戻前の硬さ)であれば、「JIS G 4052焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」のグラフが参考になります。
グラフから『深さ方向の硬さ』を読取り、強度計算に使用することをお勧めします。
当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします。
「熱処理研究室」は、金属熱処理専門の武藤工業株式会社が運営しています。各種熱処理、熱処理を含む小ロットの加工案件などご相談ください。
お問い合わせ・お見積りはこちらから。
営業エリア:神奈川、静岡、岩手、東京、埼玉、山梨、青森、秋田、宮城、山形、福島など