金属熱処理 Q&A

 機械構造用炭素鋼(S45Cなど) / 焼入れ / 焼戻し / 硬さに関するお問い合わせ

S45Cの加工で相談があります。硬さがHRC40±2なので焼入れ焼戻しをしてから加工を行うつもりですが、熱処理上で何か問題があればおしえてください。

焼入れ焼戻しをするS45Cのは黒皮φ50x605mm(仕上り寸法φ48x600mm)とのこと。

硬さも高くなく、予算の関係から研磨加工無しで仕上げたいという理由から先に焼入れ焼戻しをしてから旋盤加工して仕上げたいとのことでした。

熱処理上の問題点は以下の2点です。

【問題点①】

上記寸法のS45Cを焼入れ焼戻ししたとき、指定硬さを満たない可能性が大きい。

たとえ指定硬さを満たしたとしても、熱処理品の端と中央部分では硬さの差が大きくでる可能性が高い。

 

【問題点②】※問題点①が解決したと仮定してして

焼入れ焼戻し後に旋盤加工して削った場合(このφ50からφ20mmに削る部分があるとのこと)

そのφ20mmの部分は硬さが著しく下がっていることが想定されます。

———————————————————-

S45Cは、熱処理品の大きさによって硬さの違いが極端にでます。

さらには同じ品物で測る場所によっても硬さの違いが極端に出ます。

例えば端面部と中央部、表面部と中央部で硬さの差が大きくでます。

 

 

当サイトは、金属熱処理專門の武藤工業株式会社(神奈川・岩手)が運営しています。熱処理技能士が相談にお応えします

 
 

 



「熱処理研究室」は、金属熱処理専門の武藤工業株式会社が運営しています。各種熱処理、熱処理を含む小ロットの加工案件などご相談ください。

お問い合わせ・お見積りはこちらから。

営業エリア:神奈川、静岡、岩手、東京、埼玉、山梨、青森、秋田、宮城、山形、福島など

熱処理お役立ちライブラリ


会社概要